ベタのカルキ抜きの正しい知識とカルキ抜き剤おすすめ5選

2021年11月2日

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ベタのカルキ抜き

ベタはカルキ抜きをしないとどうなる?

ベタのカルキ抜きは入れすぎるとどうなる?

ベタのカルキ抜きに時間はかかる?

ベタのカルキ抜きにおすすめの商品を知りたい。

こんなベタのカルキ抜きに関する疑問についてご紹介いたします。

ベタはカルキ抜きをしないとどうなる?

水道水には消毒のためにカルキ(塩素)が含まれています。

水槽に入れる水はカルキ抜きしたものを使うのが常識となっていますが、カルキを抜かずに使うとベタにどのような影響があるのでしょうか。

カルキは細菌などを殺菌するために水道水に添加されています。

私たち人間の体にはほとんど害がない量しか含まれていませんが、ベタなどの魚にとっては有害なものです。

カルキは魚のエラや粘膜などを刺激して炎症を起こします。

ベタは粘膜剥離を起こしたりもします。

これによりベタなどの魚は徐々に衰弱し、最悪の場合は死んでしまうこともあります。

また、カルキが水槽内の濾過バクテリアを殺菌して殺してしまうので水槽内の生物濾過が滞(とどこお)り水槽内の環境が乱れてしまいます。

ベアタンク方式でベタを飼育している場合にはバクテリアの働きはあまり機能していないため気にかける必要はないかもしれませんが。

一昔前よりは水道水に使われているカルキの量は減っているので魚への影響は少なくなっています。

そのため、カルキ抜きしていない水を飼育水に使ってもすぐにベタが死ぬわけではありません。

しかし、繰り返しカルキ抜きしていない水を使っているとカルキがベタのエラや粘膜を刺激して徐々に衰弱していってしまいます。

ベタを長く健康的に飼育するためには必ずカルキ抜きした水を使いましょう。

ベタのカルキ抜きは入れすぎるとどうなる?

水道水のカルキを抜く簡単な方法は「カルキ抜き剤を添加すること」です。

では、このカルキ抜き剤を規定量よりも入れすぎてしまった場合にはベタにどのような影響があるのでしょうか。

カルキ抜き剤を多少入れすぎてしまったくらいではあまり影響はありませんが、長期的に規定量よりも多量に使っているとベタに悪影響を及ぼします。

カルキ抜き剤を入れすぎるとカルキを中和する成分の働きにより水質が酸性に傾きます。

また、このカルキを中和する成分は多すぎると魚にとっても有害になり、ヒレに穴があく「ピンホール」の原因にもなります。

また、粘膜保護剤入りのカルキ抜きを多量に使うと水にとろみがつき粘度が高まるので、水泡が消えにくくなったり、水が早く汚れる原因にもなりますので注意しましょう。

ベタのカルキ抜きに時間はかかる?

ベタの飼育水に使うためのカルキ抜き作業には、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。

一般的なカルキ抜き剤を使用した場合、規定量を入れて5分程度でカルキは抜けます。

水中で成分が混ざりあえば、すぐにカルキの力は弱まると考えてよいでしょう。

カルキ抜き剤を使ってカルキを抜く方法は、汲み置きなどの他の方法に比べて最も早く簡単な方法なのでおすすめです。

参考までに他のカルキ抜き方法でカルキが抜けるまでの時間をご紹介します。

汲み置きだと日光の当たる場所で半日ほど。日陰だと2~3日はかかります。

煮沸は沸騰してから10~30分ほど沸騰させておく必要があり、その後冷めるまで待たなくてはいけません。

エアレーションをかけてカルキを抜く場合は2~3日かかります。

エアレーションが弱いとさらに時間がかかるので、強めのポンプを使ってエアレーションをかけるようにしましょう。

これらの方法もメリットがあるのですが、カルキを抜く時間の短さはカルキ抜き剤がダントツに早いです。

ただし、カルキ抜き剤を使うとすぐにカルキが抜けるので、水道水を汲んでカルキ抜きしたらすぐに水換えする方がいますが、水温合わせは忘れずに行ってください。

ベタのカルキ抜き剤の使い方と正しいやり方

ベタ水槽に使用するためのカルキ抜き剤の正しい使い方・やり方とはどのようなものなのでしょうか。

  • それぞれのカルキ抜き剤の用法容量を守る
  • 使う水量だけカルキ抜きする、カルキ抜きした水を保存しない

以上の点を守って使うようにしましょう。

使用するカルキ抜き剤の説明書き通りの使用量を守りましょう。

先にご説明した通り、カルキ抜き剤の使い過ぎは、ベタのヒレに穴が開くピンホールなどの原因になり悪影響です。

決められた使用量を守りましょう。

使う分の水だけカルキ抜きしてください。カルキ抜きした水を次回の水換え時まで保存してはいけません。

カルキ抜きした水は殺菌成分が無くなっている状態なので、すぐに劣化してしまいます。

そのためカルキ抜きした水は、その日のうちに使い切るようにしてください。

次回の水換え時まで保存してしまうと水の中で細菌などが繁殖している可能性があるので危険です。

以上のポイントを守って正しくカルキ抜き剤を使いましょう。

ベタのカルキ抜き剤おすすめ5選

水道水をカルキ抜きしてベタに適した飼育水にするためのおすすめカルキ抜き剤を5つご紹介します。

ジクラ ジクラウォーター ベニッシモ ベタ用

「ジクラウォーター ベニッシモ ベタ用」は、カルキ抜きの他に、ベタの消化を助ける消化酵素や濾過バクテリアに有効な栄養成分が含まれているカルキ抜き剤です。

1リットルあたり10mlを使用します。

ベタの消化機能を高めたい方や濾過バクテリアの活性を促したい方におすすめです。

テトラ ベタセイフ

「テトラ ベタセイフ」はカルキ抜き成分の他に、重金属を無害化する成分や粘膜保護成分、魚の健康維持に役立つビタミンB1が含まれています。

また、ヨウ素化合物などの各種ミネラル成分を含んでおり、水道水を自然環境水により近づけてくれます。

10リットルあたり10mlの割合で使用するので、1リットルあたり1ml使う計算になります。

ベタに適した環境により近づけたいという方におすすめできるカルキ抜き剤です。

GEX(ジェックス) ベタセーフ

「GEX(ジェックス) ベタセーフ」は、カルキ抜き成分の他に粘膜保護成分とタンニンのダブルの作用で、ベタの粘膜やヒレなどの健康を守ります。

タンニンとはマジックリーフなどに含まれている成分で抗菌効果があります。

このタンニンの効果でベタに悪影響を及ぼす水の中の雑菌を抑えるのでベタの健康維持に役立ちます。

これらの成分のほか、重金属を無害化する成分なども含まれているのでベタに安心な水作りが可能です。

水100mlに対し1滴(約0.07ml)滴下します。1リットルだと10滴、2リットルだと20滴です。

エーハイム 4in1(フォーインワン)

「エーハイム 4in1(フォーインワン)」は、1つで4つの効果があるカルキ抜き剤です。

カルキ抜き、粘膜保護、重金属の無効化、白濁りの除去の4つの効果を発揮する成分が含まれています。

これら4つの成分の他に魚を健康に育てるビタミンB1も配合されています。

水10リットルに対して2ml使用するので、1リットルあたり0.2ml使う計算になります。

水10リットル以下の少量への使用の場合、付属のキャップでは計測がしづらいので、正確に測りたい場合には他の計量方法を使うといいですね。

例えば、0.1cc単位で計測できる極小計量スプーンなどを使うと測りやすいです(ccとmlは同じ量なので、0.1cc=0.1mlです)。

1本でトータルケアしたい人におすすめのカルキ抜き剤です。

キョーリン ヒカリ液体カルキ抜き

「キョーリン ヒカリ液体カルキ抜き」は、カルキ抜き効果だけのシンプルな商品です。

カルキ抜きだけのシンプルで使いやすい物が良いという人にとてもおすすめの商品です。

1mlで水5リットルのカルキを抜くことが出来ます。1リットルの水なら0.2ml使用します。

他に何も入っていないので、値段が安くコストパフォーマンスが圧倒的に良いです。

以上、ベタのカルキ抜きにおすすめな商品を5つご紹介しました。

ベタのカルキ抜きまとめ

  • カルキ抜きをしないと粘膜やエラに炎症を起こし、最悪の場合死んでしまう
  • カルキ抜き剤を入れすぎると水が酸性に傾いたりピンホールの原因になる
  • カルキ抜き剤を使うと5分程度でカルキは中和される
  • カルキ抜きした水は保存できないのですぐに使うこと

今回はベタのカルキ抜きに関する疑問についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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