ベタの水温は最低何度まで大丈夫?
ベタは水温が合わないと死ぬ?
冬のベタの水温管理はどうする?
夏のベタの水温管理はどうする?
ベタの飼い方の違いで水温管理も変わる?
こんなベタ飼育の水温に関する疑問についてご紹介いたします。
ベタの水温は最低何度まで大丈夫?
ベタは小さな水槽でも飼うことが出来るため、アクアリウム初心者でも育てやすい熱帯魚です。
そんなベタに最適な水温は24度~28度くらいの間と言われています。
その理由はベタの原産国であるタイの気候が関係しているためです。
ベタの生息地では最も水温が低くなる1月でも27度くらいあるため、低水温には弱い面を持っています。
ベタが耐えられる最低水温は15度位ですが、このような水温が長く続くと動きが鈍くなる、免疫力が低下するなどのデメリットが多くなります。
ベタの飼育がギリギリ可能である最低水温は20度位と考えておくと良いでしょう。
ただあくまでも飼育出来るギリギリの温度ということでベタが好む水温ではありません。
日本には四季があるため、冬には気温が下がり、夏には高温になることからベタ飼育では特に水温の変化に気をつけなければなりません。
ベタは水温が合わないと死ぬ?
ベタ飼育に最適な水温についてご紹介しましたが、その水温から極端に逸脱するとどうなってしまうのか?
当然、水温が合わないとベタが死んでしまう事もあります。
水温10度以下や逆に30度を簡単に超えてしまうような環境では流石のベタも生き抜く事が出来ません。
そうならないためにも水温計で日々の水温を確認しながら、ベタに最適な水温を維持してあげましょう。
日本はタイと違って寒い冬があるため、冬にはそれなりの水温対策もしなければなりません。
冬のベタの水温管理はどうする?
基本的に冬のベタ飼育にヒーターは必須です。
アクアリウムで熱帯魚などを飼育する場合には、水槽用ヒーターを使用して水温を熱帯魚が好む温度で維持します。
ベタ飼育でも同じように気温が下がる時期には水槽用ヒーターを使用してベタが好む水温を維持してあげましょう。
ただ、ベタ飼育では小さなボトルなどでベタを飼育することもありますので、そのような時には水槽用ヒーターが使用できません。
その対策についてはこの後詳しくご紹介いたしますので、ここでは割愛します。
夏のベタの水温管理はどうする?
ベタ飼育では冬以外に夏の高水温にも気をつけなければなりません。
「ベタは暖かい国の原産なので夏は大丈夫じゃないの?」
こんな声も聞こえてきそうですが、実はそうではありません。
確かにベタの原産国は暖かい国ですが、気温が高くてもベタの生息している環境がそのまま高水温になるわけではないのです。
自然の中では、豊富な水量と水深があります。
さらに風も吹くため水温が急激に高くなってしまうことはありません。
その反面、小さな水槽やボトルを夏の室内で管理しているような環境では急激な水温上昇が起きてしまいます。
高水温になりやすい条件とは
- 密閉した空間
- 少ない水量
- 水の流れがない環境
ですので、まさしくベタの飼育環境は高水温になりやすい環境と言えます。
そのため夏には冷却ファンを使用したり、大きめの水槽に移動して水量を確保するなどの対策が必要となってきます。
ベタの飼い方の違いで水温管理も変わる?
ベタは小さな容器でも飼育できる事から、様々な飼育方法で飼育する事が可能です。
しかし、そのような特徴が逆にデメリットとなって水温管理を難しくしている事もあります。
例えば小さなボトルなどでは水温用ヒーターが使用できませんし、夏には水温が急激に上がり過ぎてしまうこともあります。
また、水量が少ないので水換え時にも水温差に特に気を使わなければなりません。
小さなボトルなどでベタを飼育している場合はパネルヒーターを使用して水温を維持する方法などもあります。
温めるという考え方では、カイロなどを使う方法もありますが、その場合にはボトルごと発泡スチロールに入れて保温性を高めるなどの対策も必要となってきます。
また、カイロは時間が経つと温度が下がってしまうため、こまめな水温確認も必要となってしまいます。
ベタの水温管理まとめ
- ベタが耐えられる最低水温は15度位で、このような水温が長く続くと動きが鈍くなる、免疫力が低下するなどの問題が起こりやすい。
- 水温10度以下や逆に30度を簡単に超えてしまうような環境では流石のベタも生き抜く事が出来ない。
- 基本的に冬のベタ飼育にヒーターは必須で、水槽用ヒーターが使えない時にはパネルヒーターなどを利用する。
- 小さなボトルなどでベタを飼育している場合には夏の高水温対策もしっかりしなければならない。
- ベタは飼育方法で水温の管理方法も変わるので、出来れば水量を確保できる大きめの水温で飼う方が安心。