ボトルなどに入れられているベタはかわいそうなのか?
かわいそうと思う基準は人それぞれ!その判断方法は?
本当にかわいそうなベタとは?
こんなベタがかわいそうと思うことに対する疑問についてご紹介いたします。
ボトルなどに入れられているベタはかわいそうなのか?
ベタはコップやボトルなど小さな容器で飼う事ができる熱帯魚です。
小さな容器(狭い容器)に入れられていると、どうしても窮屈そうで、かわいそうという感情を抱いてしまう人も多いかもしれません。
明らかに体を曲げなければ入れられないような小さな小瓶や尾鰭が伸ばせないような大きさのコップなどでは体に異常をきたす事もあります。
よってそのような容器での飼育はかわいそうと言えます。
しかし、容器が小さくてもベタがストレスなく泳げる位の大きさなら人から見たら小さいと感じてもベタにとってはストレスにならない事もあります。
もともとベタは運動量の多い魚ではありませんので、それほど大きな水槽を必要としません。
また、強い水流を起こすような濾過装置も泳ぎつかれてしまうため必要ありません。
よってベタ飼育においては一概に広い水槽が幸せで狭い容器がかわいそうというわけでは無いのです。
かわいそうと思う基準は人それぞれ!その判断方法は?
そもそもどうして沢山いる熱帯魚の中でもベタだけコップや小瓶などに入れて飼われるようになったのでしょうか?
その理由はベタの持つ能力の一つでもあるラビリンス器官による呼吸方法にあります。
ベタはラビリンス器官を使って空気中から直接酸素を取り込む事ができます。
多くの魚は鰓呼吸ですので、水中に酸素が豊富に無いと酸欠になってしまいます。
その点、ベタはラビリンス器官を利用して呼吸ができるため水中の酸素量が少なくても問題が無いのです。
そのような理由から小さなコップなどでも飼育できるという認識が広まりました。
ただ注意点として、理論上は確かに飼育可能ですが、小さな容器ほど水質や水温の管理が難しく初心者にはお勧めできない飼育方法でもあります。
ベタがかわいそうかどうかを判断する基準は容器の大きさではなく、健康的に寿命を全うする事が出来る環境かどうかではないでしょうか。
小さな小瓶やボトルでも2年以上生きていれば素晴らしい環境と言えます。
逆に大きな水槽でもすぐに病気になってしまい、半年もしない内に死んでしまうようでは、かわいそうな環境と言えます。
本当にかわいそうなベタとは?
飼育されているベタの中で本当にかわいそうと思えるベタがいるとしたら、飼育容器の大きさではなく、しっかりとした世話をしてもらえていないベタです。
例え大きめな水槽で飼われていても
- 餌をしっかり食べられない。
- 水換えもしてもらえず水質が悪化している。
- 冬には寒く、夏には暑すぎる環境に置かれている。
このようなベタはかわいそうなベタと言わざるおえません。
そのような環境にならないようにベタの飼育者は気をつけなければなりません。
かわいそうなベタまとめ
- 小さな小瓶やボトルでのベタ飼育そのものがかわいそうな飼い方というわけでは無い。
- ベタは元々運動量が少ない熱帯魚なので小さめの容器で飼育する事ができる。
- 飼育環境の劣悪は容器の大きさよりも世話の仕方に関係性がある。
- 小さな容器でも餌をしっかり与え、適切な水換えを行い、水温を管理できればベタにとって住み良い環境になる。
- 水質管理や水温管理の点から考えると小さな容器より大きな容器の方が初心者に向いている
今回はベタがかわいそうがどうかという点についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。