グッピーの産卵箱に対する疑問!?タイミングは?おすすめは?

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グッピーの産卵箱

グッピーの産卵箱とは?

グッピーを産卵箱に入れるタイミングは?

産卵箱に入れておく期間はいつまで?

産卵箱に入れると暴れるのはストレス?

グッピーにおすすめの産卵箱は?

こんなグッピーの産卵箱に対する疑問についてご紹介いたします。

グッピーの産卵箱とは?

グッピーの産卵箱とはどのような役割があるのでしょうか。

産卵箱とは名前の通り、魚の産卵のために使う容器のことです。

グッピーの場合は卵ではなく稚魚の姿で出産するので産仔(さんし)と言いますが、グッピーは出産の時に産卵箱を使います。

グッピーの出産に必ずしも産卵箱が必要というわけではありませんが、稚魚の生存率を高めたい時には産卵箱を活用することをお勧めします。

何故なら、グッピーの親魚や成魚は、生まれたばかりの稚魚を食べてしまうからです。

親魚水槽で自然に出産させると、生まれた稚魚が親魚や他の成魚のグッピー達に食べられてしまいます。

その結果、残った稚魚は数匹だけ。という事になりかねません。

よって稚魚をたくさん得たい場合には産卵箱で出産させた方が稚魚が食べられるリスクが少なく、多くの稚魚を得られます。

産卵箱には色々なタイプのものがあり、上段と下段に別れている作りのものもあります。

上段の底にはスリットが入っており、そのスリットを通って生まれた稚魚が下段に移動できる仕組みになっています。

親魚はスリットを通ることができないので、稚魚が親魚に食べれらる心配が少ない作りになっているのです(稚魚がスリットから上段に移動してしまうと食べられる事がある)。

また、産卵箱は出産の時だけでなく、調子を崩したグッピーの隔離箱としても使うことができます。

このように産卵箱はグッピーの稚魚の生存率を高めてたくさんの稚魚を得られるようになるだけでなく、隔離箱としても使うことができるので、1つは持っておくと何かと便利です。

グッピーを産卵箱に入れるタイミング

産卵箱でグッピーを出産させようとする場合、どのタイミングでグッピーを産卵箱に入れれば良いのでしょうか。

妊娠しているメスのグッピーを産卵箱に入れるタイミングは、「出産の兆候が見られたら」入れるようにします。

  • お腹が角張って四角くなってきた
  • 下腹部に稚魚が透けて見える
  • 水槽面に沿って上下に繰り返し泳いでいる

などの兆候が見られたら、産卵箱に移しましょう。

産卵箱に入れておく期間はいつまで?

出産を控えたメスのグッピーは、どのくらいの期間産卵箱に入れておいても良いのでしょうか。

理想としては、産卵箱に入れておく期間は短い方が良いです。

できれば2~3日以内に出産を終えて産卵箱から元の水槽に移してあげられると良いですね。

産卵箱は元の水槽よりも狭いので、長い期間の隔離は親魚のストレスになります。

よってなるべく短い期間で隔離を終わらせるのが理想です。

しかし、最初のうちは出産のタイミングを正確に見極めるのは難しく、中には出産の兆候が分かりにくい個体もいます。

そのような場合、「もう少しで出産かな?」と思い産卵箱に移しても、なかなか産んでくれない。というケースも多くあります。

そんな時は1週間程度を目安に産卵箱の中で様子を見ましょう。

隔離から2~3日経過しても出産しないと親魚の体調が心配になり、元の水槽に戻したくなる時もありますが、そこはじっと我慢です。

グッピーが激しく暴れたりしていないのならば、そのまま様子を見た方が良いでしょう。

むしろ、元の水槽と産卵箱を頻繁に行ったり来たりする方が親魚の負担になってしまいます。

多少出産のタイミングを間違えてしまっても1週間程度はそのまま様子を見ましょう。

ただし「グッピーが激しく暴れる」などの場合には、元の水槽に戻してあげて様子を見た方が良いです。

無事に出産を終えたら、親グッピーを元の水槽に戻します。

しかし、次のような場合には、しばらく産卵箱で調子を整えてから元の水槽に戻すと良いでしょう。

  • 老齢の親魚
  • お腹がへこんでゲッソリしている親魚

このような親魚は、体力が回復するまで産卵箱か、他の隔離容器でゆっくりと体調を整えてあげてから、元の水槽に戻してあげてください。

出産が終わったメスのグッピーには高栄養で高カロリーな餌を与えてあげると回復が早まります。

産卵箱への隔離期間についてのまとめとしては、グッピーの産卵箱への隔離期間は、できるだけ短くしてあげたほうが良いという事になります。

しかし、何度も元の水槽と産卵箱を行ったり来たりするよりは、すぐに産まなくても1週間程度は産卵箱の中で様子を見てあげた方が、親魚の負担が少ないです。

また、隔離のストレスを少しでも減らすために、なるべく容量の大きな産卵箱を用意するとなお良いですね。

隔離期間を短くできるかどうかは、「出産の兆候の見極め」にかかっています。

初めのうちは見極めるのが難しく、タイミングを外してしまうことも多いでしょう。

ですが、毎日観察して出産を何回か経験していけば、だんだんと分かるようになってきます。

また、一回出産した個体の様子をしっかりと記憶しておくと、次に出産の兆候を見せたときにより正確に判断できるようになります。

さらに、出産までの周期などを記録しておくと、次の出産予定日の正確性がより高まりますので、観察して記録をつけておくことをお勧めします。

産卵箱に入れると暴れるのはストレス?

産卵箱に隔離した親グッピーが激しく暴れてしまうのはどうしてなのでしょうか。

産卵箱に移した直後から激しく暴れるという個体もいます。

この場合、環境に慣れていないなどの理由が考えられるので、数十分ほど様子を見てみて、収まるようなら問題ないです。

しかし、数十分経ってもずっと暴れているようなら、一度元の水槽に戻してあげましょう。

このような個体の場合、産卵箱で隔離しての出産は難しいものです。

元の水槽での自然出産に任せるか、他の広い容器などを用意して出産させるなどの方法をとると良いでしょう。

産卵箱に移した直後はおとなしかったのに、数日経ったら暴れ出した。という場合は、何が原因なのでしょうか。

  • 出産前の兆候で暴れている
  • 隔離期間が長引いたストレス

以上のような原因が考えられます。

出産が迫ったグッピーは、水槽面に沿って激しく上下に泳いだり、止まったり急に泳いだりなどの行動をとります。

個体によってはかなり激しく泳ぐので、暴れているように見えます。暴れるように動きながら出産する個体もいますので、ちゃんと出産できていれば問題はありません。

ですが、いくら待っても暴れるだけで出産しないというケースもあります。

この場合は出産の兆候で暴れているのではなく、隔離期間が長引いたことでのストレスが原因だと考えられます。

ストレスで暴れていると、どんどん体力を消耗してしまい、出産するための体力がなくなってしまいます。

このような状況が続くと最悪の場合、疲労によって出産中や出産直後に死んでしまいます。

暴れる原因が隔離のストレスならば、一度元の水槽に戻してあげて、ストレスを解消させながら体力を回復させてあげましょう。

その間に出産してしまう可能性も無くはないので、よく観察して、もし稚魚を確認したら、稚魚だけ掬(すく)い出して産卵箱に隔離してあげましょう。

グッピーにおすすめの産卵箱とおすすめの理由

グッピーの産卵箱はどのようなものを選ぶと良いのでしょうか。

今回はおすすめのグッピーの産卵箱を2つご紹介します。

1つ目は「水作 フロートボックス」です。

水作のフロートボックスは、親水槽内に入れて使う産卵箱になります。

フロートボックスのおすすめのポイントは、「水槽内に浮かべられる」という点です。

吸盤のついたフロートガイドを容器に差し込むので、一箇所に固定しておけますが、容器自体は浮いているので、水量に応じて容器が上下します。

なので、水換え時や水の蒸発等で親水槽の水位が下がっても、フロートボックスもそれに合わせて下降するので、フロートボックス内の水位は変わりません。

「水換えをしていたら産卵箱の中の水位が下がってほどんど水が無くなっていた!」と、いうような心配が無いのが、水作 フロートボックスの最大の利点です。

また、親水槽内に設置するので、フロートボックス内も親水槽と同じ水が循環します。

そのため、常に清潔な水と酸素が送られ、水質も安定しやすいので、稚魚を育てるにも安心です。

フロートボックス内は親魚と稚魚のスペースが別れています。

生まれた稚魚は稚魚出口から隔離ケースに移動できるようになっているので、稚魚が食べられてしまう危険が少ないのもおすすめできるポイントです。

デメリットとしては、小さな水槽には入らないという点です。

フロートボックスの大きさは、幅100mm、奥行き120mm、高さ190mmです。

30cm規格水槽以上なら使えますが、これより小さなサイズの水槽でグッピーを飼育している場合には、中に入らないかもしれません。

サイズを確認してから使用するようにしましょう。

もう1つのおすすめは外掛タイプの「スドー 外掛式産卵飼育ボックス サテライト」です。

こちらは水槽の外に取り付けることができるので、水槽内が狭くならず、スッキリと使えます。

また、親水槽内の水を取り込み循環させるので、水質が安定しやすいのも良い点ですね。

容器の下部には斜めに仕切りがあり、仕切りにはスリットが入っています。

スリットから稚魚が容器下部に移動する仕組みになっているので、親魚に襲われる心配が少ないです。

デメリットとしては、「水温が下がりやすい」、「稚魚が流れてしまうことがある」という点です。

外気が下がる冬場などは、サテライト内の水温が親水槽よりも低くなりやすいです。

なので、水温が下がる時期は、親水槽の中に入れるタイプの産卵箱を使う方が安心です。

スドー 外掛式産卵飼育ボックスは、取り込み口から親水槽の水をボックス内に引き入れ、排出口からボックス内の水を親水槽に流すことで水を循環させます。

この排出口から出ていく水と共に、稚魚が親水槽に流れ出てしまうことが稀にあります。

それを防ぐために「グレードアップセット」を取り付ける必要があるのが少し手間です。

どの産卵箱もメリット・デメリットがありますが、ご紹介した2つは、どちらも使い勝手が良い産卵箱なのでおすすめです。

飼育環境に合わせて使いやすい方を選んでみてください。

グッピーの産卵箱に対する疑問まとめ

  • グッピーの産卵箱は稚魚が親魚に食べられてしまうのを防ぐ役割がある
  • 弱ったグッピーの隔離容器としても使える
  • 親グッピーを隔離するタイミングは「出産の兆候が現れた時」
  • 隔離期間は2~3日が理想だが、場合によっては1週間程度様子を見ても大丈夫
  • 産卵箱内で暴れるのは「出産の兆候」か「隔離によるストレス」
  • 「水作 フロートボックス」もしくは「スドー 外掛式産卵飼育ボックス サテライト」がおすすめ

今回はグッピーの産卵箱に対する疑問についてご紹介しました。皆様のグッピー繁殖の参考にしていただけると幸いです。

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