グッピーの温度は何度が最適?温度より温度差が大事!?

2022年8月7日

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グッピーの温度

グッピーの温度は何度が適正?

グッピーの水槽温度より温度差が大事?

グッピーの夏の水槽温度管理はどうする?

グッピーの冬の水槽温度管理はどうする?

こんなグッピー飼育の温度に関する疑問についてご紹介いたします。

グッピーの温度は何度が適正?

グッピー飼育において重要なポイントの一つが「温度」です。

グッピーは丈夫な魚ですが、水槽内の水温が適正な温度から外れている場合には病気を発症しやすくなりますし、時には急死してしまう場合もあります。

では、グッピーを飼育する上で適正な温度とは一体何度なのでしょうか?

しかし、20度前後の低水温だと白点病のリスクが高まりますし、30度前後の高水温だとグッピーの成長が促進されてしまい早く寿命を迎えてしまうため、どちらの温度もグッピーを安定して長く育てるには向きません。

グッピーの成魚が最も調子良く安定して育つ適正な水温は26度前後です。

この水温を1年中保つことがグッピーを健康に長生きさせる一つのポイントと言えるでしょう。

では、グッピーを繁殖させたい場合や稚魚を育てる時の水温も26度が適正なのでしょうか?

結論から言うと、繁殖させる時の水温は26度程度で問題ないですが、稚魚を育てる時は27度~28度程度と少し高めの水温にした方が良いです。

グッピーを繁殖させたい場合には、グッピーの活動が活発になる25度~26度程度の水温に設定して繁殖を促します。

つまり、グッピー飼育の適正な温度である26度を保っていれば、1年中繁殖が可能だと言う事です。

繁殖が成功するとグッピーは卵胎生によって稚魚を直接産み落とします。

生まれた稚魚を育てる際の水温は27度~28度と少し高めに設定すると良いでしょう。

何故なら、水温が高めの方が稚魚の新陳代謝が促されて早く大きく成長するからです。

また、水温が高めの方が病気になりにくいというメリットもあります。

以上のように、グッピーに適正な温度は、成魚を育てる場合・稚魚を育てる場合・繁殖を目的とした場合で変わるので、それぞれの目的にあった温度に設定しましょう。

グッピーの水槽温度より温度差が大事?

グッピーを健康に育てる上で水槽温度を適正に保つことはとても重要です。

ですが、グッピーは温度耐性が高い魚なので、適正水温から2~3度ズレていたからと言ってすぐに体調を崩すようなことはありません。

そんな丈夫なグッピーでもあっという間に体調を崩してしまう原因となるのが「温度差」です。

グッピーは一時的であれば20度以下の低水温や35度前後の高水温にも耐えられるほど丈夫な魚です。

しかし、それは徐々に温度が変化していった場合の話です。

短時間で大きな温度差があった場合には、それが例え生育可能な温度範囲内での水温変化であったとしても、耐えきれずに体調を崩したり、時には急死してしまう事があります。

短時間に5度~10度の温度差が起こった場合はかなり危険です。

このような急激な温度差は生体の新規導入時の水合わせや水換え時、夏場の直射日光による温度上昇などによって起こりやすいので注意しましょう。

温度差によるショック症状には治療法がなく、回復するかどうかはダメージの具合とグッピーの体力次第です。

飼育者は見守るしかありません。

以上のように、グッピーが生育可能な温度範囲内であっても急激な温度差が発生するとグッピーはショックを起こして死んでしまうことがあるので、温度を変える時はゆっくりと時間をかけて変えていきましょう。

グッピーの夏の水槽温度管理はどうする?

夏の猛暑日ともなると気温が40度近くなる事も珍しくありません。

いくら丈夫なグッピーでも40度近くの温度には耐えられず死んでしまいます。

このような高温になる夏の水槽温度管理はどのように行えば良いのでしょうか?

夏の水槽温度管理の方法は主に3つです。

  • 冷却ファン
  • 水槽用クーラー
  • エアコンによる室温管理

この3つの中で特におすすめなのが「エアコンによる室温管理」です。

何故なら、室温が35度を超えるような状態の場合、冷却ファン単体では水温を下げ切れないですし、水槽用クーラーも種類によっては十分な冷却効果を得られないからです。

水槽用冷却ファンは水槽に取り付ける扇風機のようなものです。

水面に風を送ることで水分を蒸発させ、その気加熱で水温を下げます。

下げられる温度は3度前後と、それほど冷却効果は高くありません。

ただある程度の気温上昇なら対応できるメリットは大きいですが。

水槽用クーラーは水槽内の水をクーラー内に循環させ、冷やした水を水槽に戻す方法で設定した温度まで水温を下げてくれます。

水槽用クーラーには「チラー式」と「ペルチェ式」という2つのタイプがあり、冷却性能に優れるのはチラー式です。

しかし、チラー式は性能は高いですが、とても高額であるため、アロワナなどの大型魚を飼育する大型水槽に使われる事は多いですが、グッピー飼育で多く使われている30cm~60cm程度の小型の水槽には比較的安価なペルチェ式を使うのが一般的です。

冷却ファンに比べればペルチェ式の水槽用クーラーの方が冷却効果は高いですが、それでもやはり室温が35度を超えるような場合は設定した水温まで下がらない場合があります。

このように、冷却ファンや水槽用クーラーだけで35度以上の猛暑日を乗り切るのは難しいです。

ですが、エアコンを使えば確実に水槽温度を管理できます。

エアコンを使って室温を26度前後に保ってあげれば、水槽温度も同じくらいになります。

多少電気代はかかりますが、出かける時などもエアコンをつけっぱなしにして室温を一定に保ってあげると水槽温度も一定に保たれるので安心です。

以上のように、30度程度の気温であれば冷却ファンやペルチェ式の水槽クーラーで対応可能ですが、35度を超えるような気温の場合は冷却力不足になるので、エアコンを使って室温を下げる方法がおすすめです。

グッピーの冬の水槽温度管理はどうする?

グッピーは熱帯魚なので冬眠することはありません。

そのため、冬場に水槽温度が下がりすぎてしまうと死んでしまいます。

では、冬場の水槽温度管理はどのようにすれば良いのでしょうか?

下がった水温を上げる方法とし一般的なのが、水槽用のヒーターを使う方法です。

水槽内に入れておくだけで設定された温度まで自動で温めてくれるのでとても便利です。

そのため、ヒーターさえ入れておけば冬場の水槽温度管理は十分だと考えてしまう方も少なくありません。

しかしそれは間違いです。

何故なら、使用条件によっては設定温度まで加温できない場合があるからです。

水槽用ヒーターの多くは設定温度まで正しく加温するための条件として、「周辺温度が15度以上」などの注意書きが記載れています。

この条件よりも周辺温度が低い場合はヒーターの設定温度まで水槽内の温度が上がらず、時にはグッピーにとって危険な温度まで水温が低下しているケースもあるため、ヒーターを過信するのは危険です。

特に、冬場に室温が一桁台になるような地域の場合にはヒーターだけでは不十分です。

このような地域の場合はエアコンなどの暖房器具を使って室温を15度以上に温めておくことをおすすめします。

以上のように、冬場でも室温が15度以下にはならない地域の場合は水槽用ヒーターのみで水温管理ができますが、室温が10度を下回る地域では水槽用ヒーターと合わせてエアコンなどの暖房器具も使って室温を15度以上に上げるようにしましょう。

グッピーの温度まとめ

  • グッピーは温度耐性が高く20度から30度の範囲なら飼育できるが適正温度は26度
  • 稚魚を飼育するときの適正温度は27度から28度と少し高めに設定した方が成長が促され大きく丈夫に育つ
  • 飼育可能な温度の範囲内であっても短時間で5度から10度の温度差が出るとショックを受けて死んでしまう事があるので注意
  • 気温が35度以上になる夏場の水槽温度管理はエアコンを使って室温を下げる方法がおすすめ
  • 室温が10度以下になる場合は水槽用ヒーターだけでは加温しきれないので暖房器具を使って室温を15度以上に上げる

今回はグッピー水槽の温度に関する疑問についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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