ベタの飛び出し防止対策!ベタはジャンプして水槽から飛び出す魚?

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ベタの飛び出し

ベタが水槽からジャンプして飛び出してしまう理由は?

ベタの飛び出し防止対策はどうすればいい?

ベタのジャンプ力ってどのくらい?

飛び出したベタは復活する?

こんなベタの飛び出しに関する疑問についてご紹介いたします。

ベタが水槽から飛び出してしまう理由

ベタ飼育で多い事故が「ベタの飛び出し」です。

朝いつものように水槽を覗くと、そこにいるはずのベタがいない! 慌てて周りを見渡すと、すでに干からびてカピカピになったベタが床に張り付いていた。

そんな経験をした事がある人も少なく無いでしょう。

どうしてベタは水槽から飛び出してしまうのでしょうか?

ベタが水槽からジャンプして飛び出す理由には、次のようなものが挙げられます。

  • 何かに驚いた
  • 興奮している
  • 餌がもらえそうな時
  • 飼育環境が悪い

窓から入り込む車のライトや振動など、外部の刺激に驚いてベタはジャンプすることがあります。

ベタが夜間に飛び出すことが多いのも、これら水槽の外からの光や振動などの刺激に驚いた影響が大きいと考えられます。

これらの原因を防ぐために、ベタを窓の近くに置く際などは、遮光カーテンで光が入らないようにしたり、振動の影響が少ないような丈夫な場所に置くようにすると良いでしょう。

また、ベタは他の魚などを見て威嚇行動をとるなど興奮している時にもジャンプします。

オスのベタ同士をフレアリングさせている最中に、「ゴンッ!」と音がするので水槽を覗いてみたところ、フレアリングしている一匹が突然ジャンプして蓋にぶつかっていたという事があります。

フレアリングさせる時なども、蓋をしっかり閉めて飛び出さないように注意しましょう。

餌を与える時もジャンプする事があります。

いつも餌をあげる人が水槽に近づいてきて、餌がもらえそうだと感じると、水面近くで小さくジャンプする事があります。

この時のジャンプはそれほど大きく無いですが、たまに大ジャンプする個体もいるので、あまり焦(じ)らさずに素早く餌を与えて蓋をした方が良いです。

また、水槽が狭かったり水質が悪化しているなど、飼育環境が悪い時にベタはジャンプします。

おそらく劣悪な環境から逃げ出そうと必死になっているのでしょう。

ベタはコップのような小さな容器でも飼育できると言われています。

確かに飼育することは可能ですが、ベタにとって良い環境かと言われるとそうではありません。

やはりベタも、のびのびと泳げる広い環境の方が喜びます。

最低でも水量が2リットル以上入る容器で飼育してあげた方が良いですね。

また、水質が悪化した時もベタはジャンプして逃げようとするので、適切な頻度での水換えを怠らないようにしましょう。

このように、ベタは驚いたり興奮したりするなどして、急にジャンプする事があるので、飛び出し防止策は忘れずに行って下さい。

ベタの飛び出し防止対策

ベタは熱帯魚の中でも、ジャンプする頻度が高い魚です。

そのため、ジャンプによる水槽の飛び出しを防止する対策が必須となります。

ベタの水槽飛び出し防止策としては、次のような方法があります。

  • 水槽に蓋をする
  • ネットなどで隙間を防ぐ
  • 水面に水草を浮かべる
  • 水位を下げる
  • 飼育環境を改善する

ベタの飛び出し防止に大いに役立つのが「蓋を取り付ける事」です。

水槽上部を蓋で塞いでしまえば、ベタがジャンプしても蓋にぶつかるだけなので、水槽の外に飛び出る心配が少なくなります。

しかし、蓋を取り付ければ絶対に安心かというと、そうではありません。

水槽の蓋の形状は様々です。

空気取り込み用の隙間がある以外にはほとんど隙間が無く、ピッタリとはまる蓋もあれば、フィルター設置用に隙間が大きく作られている蓋もあります。

大きな隙間があるタイプの蓋の場合、この隙間からベタが飛び出すことがあります。

このような場合には、園芸用のネットなどで隙間を塞いであげると良いでしょう。

完全に密閉してしまうと、ベタが空気呼吸する事ができなくなり酸欠になってしまうので、ネットなどの通気性の良い素材を使うのがおすすめです。

水面に浮かぶタイプの水草を入れるのも飛び出し防止に効果的です。

水草が邪魔で飛びにくくなり、そこまで高くジャンプできなくなります。

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ベタがジャンプしても水槽の縁(ふち)を越えられないように、水位を下げておくのもおすすめです。

水槽の縁から10cm以上水位を下げておくと、飛び出す確率がかなり下がります。

ベタが泳ぐ水位は15cm程度は欲しいので、水槽の高さが25cm以上ある場合に有効な手段ですね。

ベタは水槽が狭かったり水質が悪いなどの理由でもジャンプすることがあります。

なので、ベタがジャンプしないような飼育環境を整えてあげるのも飛び出し防止になります。

以上がベタの飛び出し防止策です。

この中で必須なのが蓋の設置ですね。蓋をしておけば、飛び出す危険をかなり減らす事ができます。

次に大事なのが飼育環境を整える事です。

この2つをしっかり行っても飛び出してしまう場合には、他の方法も合わせて試してみると良いでしょう。

ベタのジャンプ力と水位の関係

時に水槽の外に飛び出してしまう程のジャンプをするベタですが、そのジャンプ力は一体どれ程のものなのでしょうか。

また、ジャンプする力と水位に関係はあるのでしょうか?

ベタはおおよそ5cm~10cm程もジャンプします。

プラカットのような、ヒレが短く機動力があるベタほど高く飛ぶ傾向にあります。

しかし、ハーフムーンのようなヒレの長いベタでも10cm近く飛ぶ個体もいるので、ヒレが長いからあまりジャンプしないだろうと油断するのは禁物です。

ベタは助走をつけた方が高くジャンプする事ができるので、助走が十分につけられる15cm以上の水位がある方がジャンプ力が高くなります。

しかし、コップのようなほとんど水位が無い環境でも、コップの縁を超えるくらいのジャンプはやってのけるので、ほとんど泳ぐスペースが無い環境でも飛び出し防止策を施(ほどこ)す必要はあります。

このように、ベタは案外ジャンプ力がある上に、割と頻繁にジャンプする魚なので、飛び出さないようにしっかりと対策しましょう。

飛び出したベタは復活する?

万が一ベタが飛び出してしまった場合、ベタを復活させる事はできるのでしょうか?

ベタを復活させられるかどうかは、飛び出してからどのくらい時間が経っているのかによります。

飛び出してすぐに見つけたのならば、ほとんど問題無く復活します。

鱗が多少剥げたりしているかもしれないので、念のため塩浴はさせた方が良いでしょう。

しかし、飛び出してから一晩経ったような状況の場合は難しいです。

発見時にはすでに体表が渇いてカピカピになって、床にベッタリ張り付いてしまっているような状況だと、すでに死んでしまっている場合が多いです。

ですが中には、体が渇いていて一見手遅れに見えても、水の中に入れたら動いたというケースがあります。

なので、念のため水の中に戻して動くかどうか確認したほうが良いでしょう。

瀕死の状態だったとしても、水に入れて泳ぐようなら、しっかりと看病すれば元気になる可能性があります。

体が乾いた瀕死の状態の場合、鱗はかなり剥げ落ちてしまいますし、ヒレもほとんど無くなるくらいボロボロの痛々しい姿になってしまいます。

塩浴と合わせて、メチレンブルーなどの薬を使って、水カビ等の病気の発生を防ぐようにしながら治療しましょう。

完全に元通りとまでは難しいですが、鱗は再生しますし、ヒレもある程度まで再生します。

ベタは生命力の強い魚なので、ボロボロに見えても息があるうちは治る可能性があります。

このように、飛び出してしまったベタが復活するかどうかは、飛び出してからどのくらい時間が経っているかに左右されます。

しかし、ベタの飛び出し事故は人が寝静まった夜間に発生することが多く、見つけた時には手遅れになるパターンがほとんどです。

そのため、夜は特に飛び出し防止策をしっかりと行いましょう。

そして、万が一ベタが飛び出してしまっていたら、すぐに水の中に戻してあげて下さい。

この時、焦って渇いた手のまま掴んでしまうと、余計にベタを傷つける事になるので、水槽の水で手をよく濡らしてから、優しく掴み上げるようにしましょう。

ベタの飛び出しトラブルまとめ

  • ベタは何かに驚いたりするなどの理由でジャンプして飛び出してしまう
  • ベタの飛び出し防止策としては水槽に蓋を取り付ける方法が最も効果的
  • 隙間が大きい蓋の場合は隙間を塞ぐか水位を低くするなどの対策も合わせて行う
  • ベタは水位があった方が助走をつけやすく高くジャンプできる
  • ベタが飛び出しても息があるうちに発見できれば復活する可能性はある

今回はベタの飛び出しトラブルに対する疑問についてご紹介しました。皆様のベタ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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