
コリドラスは底砂なしでも飼育できる?
コリドラスの底床は砂利と砂どちらがおすすめ?
底床の最適な厚さはどのくらい?
低床の掃除方法と頻度は?
こんなコリドラスの底床に関する疑問についてご紹介いたします。
コリドラスは底砂なしでも飼育できる?
コリドラスは底砂なしでも飼育できるのか?
底砂を入れないベアタンク式の飼育方法であれば底砂を購入する費用が抑えられますし、水槽の掃除も楽になるでしょう。
しかし、コリドラスにとって底砂が全くない底部がガラスの環境というのはあまり良い環境とは言えません。
自然のものが無く、人工物で覆われた環境はコリドラスにとって落ち着かない環境でもあります。
また、コリドラスには口の中に底砂を入れて底砂に付着している餌を食べる習性があります。
そのような理由から底砂を敷いていないとコリドラスの習性である「底砂の餌を食べる」という行動ができず、ストレスがかかる可能性があります。
さらに底砂を敷いていないとバクテリアがなかなか繁殖せず、ろ過機能が低くなることがデメリットとして挙げられます。
よってよほどの理由がない限り、コリドラスが自然界で過ごす環境と同じ環境を作るために底砂を使用することをお勧めします。
なお、コリドラスと底砂の種類の相性が悪いと底砂を口に入れなくなったり、コリドラスの身体に傷が付いたりするため注意が必要です。
コリドラスの底床は砂利と砂どちらがおすすめ?
コリドラスの飼育においては大きい砂利では砂利の間に入っている食べ残しの餌を取れないこともあるため、粒子が細かい砂を選ぶことがポイントです。
また、コリドラスの鼻先が傷つく可能性もあることから、角があり粒が大きい砂利よりも砂を使用することをおすすめします。
コリドラス用として販売されており、種類が豊富なのがボトムサンドと呼ばれる砂です。
色がきれいで粒が細かく、コリドラスが餌を食べる際に水槽の中で舞うため、見た目の美しさや観賞時の楽しみを重視したいときに最適でしょう。
ほかにも、コリドラスの身体を傷めにくいものとして、角が丸く小さい田砂も挙げられます。
ボトムサンドや田砂は見た目が美しく観賞時にも楽しめますが、砂が舞うことで水が濁りやすい、掃除しにくいなどのデメリットもあります。
自分が重視したいポイントを押さえてコリドラスに適した底床を選ぶようにしましょう。
なお、水質をアルカリ性に傾ける底床は選ばないように注意が必要です。
コリドラスはアルカリ性の水質を苦手とするため、水がアルカリ性になる「サンゴ砂」を使わないようにしましょう。
さらに、コリドラスの飼育ではソイルを使用することも可能ですが、水草を抜いてしまったりソイルが崩れて水が濁ったりするため掃除の手間がかかることから、ソイルはコリドラスとの相性があまり良くないといえます。
ただ、水草の育成やコリドラスの好む水質を維持するという面ではソイルはおすすめですのでコリドラスのいたずらとうまく付き合っていけると良いかもしれません。
コリドラスの底床の最適な厚さ
コリドラスの底床は、1cmほどの厚さになるように敷くことがポイントです。
水槽の中の底床に厚みがあると汚れが蓄積するほか、底床が目詰まりして酸素が届かなくなり病原菌が発生するリスクもあります。
そのため、コリドラスの水槽の底床は薄く敷くことが重要です。
ソイルなどの場合には厚く敷いてソイルの表面と深層部で微生物に違った働きをさせて水質を維持する方法などもありますので底床に使う素材や水質の管理方法などによっても詳細は変わってきます。
コリドラス水槽の低床の掃除方法と頻度
コリドラスの低床は、以下の手順で掃除をします。
- 水槽用ポンプを使って水を抜く
- 低床に溜まった汚れを吸い込む
それぞれの手順ごとにポイントを見ていきましょう。
①水を抜く
低床は、水槽の水を交換する際に掃除をします。
水槽から低床を全て出してしまうと低床の内部にいるバクテリアも流されてしまうため、水を変える際に同時に掃除をしましょう。
水槽用のポンプを使用すれば、スムーズに水槽の水を抜くことが可能です。
水槽用ポンプのパイプを水槽に入れ、数回ポンプを押せば水を排水できます。
なお、パイプよりホースが高い位置にあると水を排水できないため注意しましょう。
②低床の周辺を掃除
低床は水槽用ポンプで水を抜く際に、ポンプの先を低床の中に挿し、混ぜるようにして低床内部のゴミを吸います。
水槽が大きい場合、水槽用ポンプで掃除をするのは非常に時間がかかるため、ホースの先端にクリーナーを設置して掃除をする方法が有効です。
水槽用ポンプの内部に低床が侵入するとポンプが故障するため、ホースに砂が吸い込まれないよう注意しつつ作業を行いましょう。
水槽用ポンプには、水流をコントロールするクリップが搭載されているものもあるので、水流をコントロールしながら吸い込む量を調整して低床の中のゴミを排出させます。
掃除をした後は砂が乱れるため、平らになるようにならして掃除は終了です。
水槽用ポンプで半分程度きれいにしたら、残りの半分は次に水を交換する際に掃除をします。
水槽用ポンプを使って低床内のゴミを半分綺麗にするだけでも、バクテリアの数が減少してしまうのです。
バクテリアの数が減少すぎると水質が悪くなることがあるため、全て1度に掃除しないようにしましょう。
低床の掃除の頻度
低床の掃除の頻度は、水槽のサイズや餌、コリドラスを含めて魚を何匹飼育しているかによって異なります。
最低でも2週間に1回、コリドラスや同じ水槽の魚の飼育数が多い場合には1週間に1回程度は水換えと低床の掃除をしましょう。
低床に汚れが蓄積して水質が悪化すると不快なニオイがするため、ニオイが気になる場合にはすぐに水を交換することが大切です。
コリドラスの底床まとめ
- コリドラスの低床を選ぶ際には、角がなく細かい砂を使用することが重要
- コリドラスは口に砂を含んで砂についている餌を食べる習性があるため、口に含みやすいものを選ぶ
- 水質を変化させないものを使用することもポイント
- 底床はこまめに掃除しないと汚れやコケが溜まりコリドラスの体調不良にもつながる