コリドラスの餌が取られる!?エビやネオンテトラに横取りされる時の対処法!

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コリドラスの餌が取られる

熱帯魚の餌だけではコリドラスに餌が行き渡らない?

コリドラスの餌がエビに取られる、横取りされる。

コリドラスは餌不足になってしまう?

コリドラスが餌不足にならないための方法は?

こんなコリドラスの餌が取られてしまう時の対処法についてご紹介いたします。

熱帯魚の餌だけではコリドラスに餌が行き渡らない?

水槽の掃除要員として、コリドラスを他の熱帯魚と一緒に混泳させて飼育している方は多くいます。

この場合、コリドラスは他の熱帯魚の食べ残しを食べて掃除してくれるわけですが、コリドラスの餌はこれだけで十分なのでしょうか?

それとも、熱帯魚の餌だけでは、コリドラスに十分な量の餌を行き渡らせることはできないのでしょうか?

結論を先にお伝えすると、他の熱帯魚が食べ残した餌だけでは、コリドラスに十分な量の餌が行き渡らない可能性が高いです。

コリドラスと一緒に飼育する熱帯魚としては、例えばネオンテトラのように、水槽の上層部や中層部を生活圏としている魚を導入する事が一般的です。

コリドラスは水槽の下層部を生活圏としていて、水槽の底に沈んできた餌を食べます。

そのため、混泳相手の熱帯魚が餌を食べ残し、水槽の底に溜まってしまった餌をコリドラスは食べてくれます。

しかし、コリドラスは大食漢です。とてもよく餌を食べます。

他の熱帯魚に適量の餌を与えていれば、食欲旺盛なコリドラスの食欲を満たすほどの食べ残しが出ることはまずありません。

そのため、熱帯魚の餌だけではコリドラスに十分な餌が行き渡らず、コリドラスが餓死する可能性があります。

「それなら、たくさん食べ残しが出るように、多めに熱帯魚の餌を入れればいんじゃないの?」そう思う方もいるでしょう。

確かに、熱帯魚の餌をたくさん入れれば、食べ残しもたくさん出るでしょう。

しかし、食べ残しが出るほど多量の餌を与えると、もともとその餌を食べる熱帯魚が毎回限界まで餌を食べてしまうことにもなります。

このような適量を超えた餌の与え方により、他の熱帯魚が肥満になったり、食べ過ぎによる消化不良を起こすなどして、体調を崩す原因となってしまいます。

また、多すぎる餌は水を汚す原因にもなるため、飼育環境の悪化を招きやすくなります。

これでは何のためにコリドラスを水槽に入れているか分かりません。

コリドラスに餌を行き渡らせたいならば、無理に食べ残しを出すよりもコリドラス専用の餌を与えた方が良いでしょう。

それぞれに適量の餌を与えることで、それぞれの生体の体調も管理できますし、飼育環境も良好に保てます。

食べ残しの掃除要員としてコリドラスを導入した場合、食べ残しだけではコリドラスに十分な量の餌が行き渡らないので、コリドラス専用の餌を与えるようにしましょう。

コリドラスの餌がエビに横取りされる

コリドラスと一緒に、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのヌマエビを飼育しているケースもあるでしょう。

この場合、コリドラス用の餌がヌマエビに横取りされることがよくあります。

このような場合、どうすれば横取りされずにコリドラスに餌を与える事ができるのでしょうか。

コリドラスとエビは生活圏が被ります。

そのため、本来はあまり一緒に飼育しない方が良いです。

特に、体の大きなヤマトヌマエビは、コリドラスにちょっかいを出すことがありますし、コリドラス用のタブレット状の大きな餌でも横取りして持ち去ってしまいます。

なので、コリドラス目線で考えると、あまり良い混泳相手とは言えません。

逆にヤマトヌマエビ目線で見ると、コリドラスはそこそこ混泳相性が良いとも言えます。

コリドラスがヤマトヌマエビを攻撃する心配が無いからです。

体の小さなミナミヌマエビは混泳させやすい方ですが、それでもコリドラスの餌を横取りすることがあります。

コリドラスの餌がヌマエビ達に横取りされてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

最も簡単な方法は、「それぞれに餌が行き渡るように餌の種類を変えて与える」事です。

例えば、

  • コリドラス→コリドラス用の粒状の餌
  • ヤマトヌマエビ→大きめのタブレット状の餌
  • ミナミヌマエビ→エビ用の小粒の餌

といった具合に、それぞれに餌を分けて与えます。

横取りされる前にコリドラスがすぐに食べられるように、一口で食べられるサイズの小粒の餌にしてあげると良いですね。

ジャパンペットコミュニケーションズが販売している、「アドバンスフード コリドラス」などが小粒で食いつきもよくおすすめです。

また、最初にヌマエビ達に餌を与えて、ヌマエビ達が餌を抱えてからコリドラスに餌を与えるようにすると、ヌマエビ達は自分の餌に夢中なので横取りされにくくなります。

もしくは、餌を多めに与えて、エビとコリドラス全体に餌が行き渡るようにし、残った餌は回収する、という方法でも良いでしょう。

多少底砂が汚れやすくはなりますが、底砂の掃除をこまめに行えばカバーできます。

以上のように、餌の与え方を工夫すれば、コリドラスとエビそれぞれに十分な量の餌を与えることは可能です。

コリドラスは餌不足になってしまう?

コリドラスだけを飼育している場合は餌不足になりづらいですが、他の熱帯魚などと混泳させている場合には餌不足になる可能性があります。

混泳水槽でコリドラスが餌不足になる要因として次のようなものが挙げられます。

  • コリドラス専用の餌を与えていない
  • 混泳相手に餌を横取りされる
  • 混泳相手に攻撃され餌が食べられない

コリドラス専用の餌を与えていない

コリドラスの事を、「食べ残しやコケなどを勝手に食べてくれる便利な魚」と、考えてしまう方が少なからずいます。

これは、混泳水槽でのコリドラスの役割を説明する時に、「コリドラスは水槽の掃除要員として重宝しますよ」という話だけで終わってしまうことが多いからだと思います。

これだけ聞くと、「水槽内のコケとか汚れとかを勝手に食べて育つ魚なんだ」と思ってしまうのも無理はありません。

その結果、「コリドラスに餌を用意する必要はないんだ」と勘違いしてしまうのです。

コリドラスはコケは食べません。自然環境下のコリドラスが食べるのは、砂の中にいる微生物や有機物です。

しかし、水槽内の砂の中には、自然界ほど豊かな微生物や有機物はいません。

そのため、コリドラスにも餌を与えなければ食料が足りなくなってしまいます。

また、上述のように食べ残しだけで十分だと勘違いしてしまうことも、コリドラスが餌不足になる原因になります。

このような思い込みから、コリドラス専用の餌を与える事なく飼育し、餌不足でコリドラスを餓死させてしまう事があるのです。

コリドラスの食性と食べる量を把握してあげる事が大切ですね。

混泳相手に餌を横取りされる

十分に餌を与えているつもりでも、混泳相手に餌を横取りされて餌不足となる事があります。

コリドラスに与える餌には、コリドラス用の人工飼料や冷凍赤虫などがあります。

これらの餌は混泳相手の好物でもあります。

例えば、コリドラスと混泳相性が良いと言われるネオンテトラですが、コリドラスに与えるつもりだった赤虫を横取りして食べてしまいます。

水面から冷凍赤虫を落とすと、ネオンテトラが一気に集まってきて、赤虫が底に沈むまでに食い尽くされる事もしばしばです。

前述のように、エビもコリドラスの餌をよく横取りします。

そのため、混泳水槽の場合、ただ餌を水槽内に入れただけだと、コリドラスまで餌が行き届かない事があるので、コリドラスに餌が行き渡るよう工夫しなくてはいけません。

混泳相手に攻撃され餌が食べられない

コリドラスが混泳相手に攻撃されるなどして隠れてしまった場合、餌を探し回れずに餌不足になる事があります。

コリドラスを攻撃するタイプの熱帯魚や、縄張りが被るプレコなどと一緒に混泳させてしまうと、大人しい性格のコリドラスは隠れたまま出てこなくなるので注意して下さい。

生活圏が下層部な上に大人しい性格をしているコリドラスは、飼育環境によっては簡単に餌不足に陥ります。

コリドラス単体飼育では問題になりませんが、混泳飼育の場合には、コリドラスが餌不足にならないように工夫する必要があります。

コリドラスが餌不足にならないための方法

コリドラスが餌不足にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?

まず前提として、他の熱帯魚の食べ残しだけではなく、コリドラス専用の餌もしっかり与えるという事が重要です。

その上で、混泳相手の生体に合わせた対策をとっていく必要があります。

例えば、上層部を泳ぐネオンテトラなどと混泳させている場合には、沈下性のコリドラスの餌を使えば横取りされる心配がありません。

特に、ネオンテトラなどの口に入らない大きさの「ひかりクレスト コリドラス」のようなタブレット状の餌を与えれば、コリドラスにしっかりと餌を届ける事ができます。

しかし、たまには冷凍赤虫などもコリドラスに与えたいものです。

ですが、そのまま水槽に入れたら、ネオンテトラに取られてしまいます。

このような時に便利なのが、「もぐもぐバスケット」です。

「もぐもぐバスケット」に赤虫を入れて底に沈めれば、コリドラスが突いた時に赤虫が出てくるので、ネオンテトラなど上~中層部の熱帯魚に餌を取られる心配がありません。

また、同じ下層部に生息するエビの対策としては、上記でご説明した通り、餌のタイプや与える順番を工夫すれば、コリドラスにもしっかり餌を与える事ができます。

以上のように、コリドラスはその性質上、混泳水槽では餌不足になりやすいですが、餌の与え方をコリドラス用に工夫してあげれば問題なく飼育できます。

コリドラスの餌やりまとめ

  • 他の熱帯魚の食べ残しだけでは大食漢なコリドラスには足りない
  • ヌマエビなどはコリドラスの餌を横取りするので餌の種類や与え方を工夫する
  • コリドラス専用の餌も与えないと餌不足で餓死する事がある
  • 他の熱帯魚の口に入らない大きさの餌を与えたり「もぐもぐバスケット」を使うなどしてコリドラスにも餌が行き渡るようにする

今回はコリドラスの餌が横取りされてしまう時の対処法についてご紹介しました。皆様のコリドラス飼育の参考にしていただけると幸いです。

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