グッピーの松かさ病はうつる?原因と治療方法

2021年12月19日

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グッピーの松かさ病

グッピーの松かさ病とは?症状と原因

グッピーの松かさ病はうつる?

グッピーの松かさ病は塩浴で治る?

グッピーの松かさ病の治療方法は?

こんなグッピーの松かさ病に関する疑問についてご紹介いたします。

グッピーの松かさ病とは?症状と原因

「松かさ病」とは、鱗嚢(りんのう)と呼ばれる鱗の付け根部分に水が溜まることで全身の鱗が逆立ち、松ぼっくりのような姿になることから名付けられた病気です。

鱗が立つので、「立鱗病(りつりんびょう)」とも呼ばれています。

早期に発見しないと治療しても改善されないと言われる「難病」とされているので、日頃からしっかりとグッピーの観察を行い、病気に早く気づいてあげることが大切です。

松かさ病は目に見えて症状が確認できる病気ですが、松かさ病を発症した初期段階では鱗の逆立ちが見られません。

そのため鱗の逆立ちが確認できた頃には、手遅れになっている場合がほとんどです。

また腹水病を併発している場合が多く、かなり厄介な病気です。

症状としては腹水病と併発していることが多いので、腹部が異常に膨らんできます。

この段階では鱗の逆立ちは確認できないことが多いですが、少しでも異常を感じたら治療を行ってあげましょう。

内臓や消化器官が弱ってくるので、糞をしているかどうかも松かさ病かどうかの判断基準です。

鱗の逆立ちがはっきりと確認できるようになったころ(末期症状)には、併発している腹水病の症状も進行しているため治療がかなり難しくなってきます。

病気の進行が早いと発症から末期症状になるまで24時間かからないこともあるので、腹水病の症状が見られたり、何か少しでもいつもと違うと感じたら治療してあげることが望ましいです。

松かさ病は「エロモナス菌」に感染すると発症すると言われています。

エロモナス菌は常在菌なので、淡水の水槽の中には常に存在するため菌自体を取り除くことは不可能です。

なんらかの原因で免疫力が低下した個体のみ感染するため、健康なグッピーがエロモナス菌に感染することはありません。

また肝機能障害や消化器官の機能低下によって浸透圧異常が起こった場合にも、松かさ病が発症するとも言われています。

「水質の悪化・水温の急な変化・複数飼育」などからグッピーにストレスがかかることで免疫力が低下するので、グッピーが過ごしやすい環境を維持することを心掛けましょう。

餌のやりすぎは水質の悪化を引き起こす原因となり、病気の元となる菌が増殖する原因となるので注意が必要です。

松かさ病は水温の変化が起こりやすいとされる「春と秋」に発症することが多いとされています。

しかし、日頃から徹底した水質・水温管理を行っていれば防げる病気です。

グッピーにストレスがかからないようにしてあげるだけで、松かさ病にかかる確率はグッと下がります。

グッピーの松かさ病はうつる?

松かさ病は、発症したグッピーから直接ほかの魚にうつることはありません。

しかし、松かさ病を発症したグッピーが暮らしていた水槽をそのままにしておくのは良くないので、必ず水換えは行いましょう。

松かさ病を発症したグッピーの住んでいた水槽は水質が悪化していることが多く、水質の悪化は松かさ病だけでなくほかの病気を引き起こす原因ともなります。

しっかりと水換えを行い、水が汚れる原因を取り除いてあげることで健康なグッピーが病気になってしまうことを防ぐことができます。

グッピーの松かさ病は塩浴で治る?

松かさ病は症状が進行すると治療が難しい病気ですが、初期段階であれば塩浴も効果があるとされています。

塩浴を行う場合は塩分濃度を0.5%(水1リットルに対して塩5g)にし、水温は25~30度と少し高めに設定しましょう。

塩は一度に入れるのではなく、1~2時間おきに数回に分けて入れてください。

またはお茶パックなどに塩を入れて、ゆっくりと溶かしていく方法もおすすめです。

治療がグッピーの負担になってしまっては元も子もないので、少しずつ塩分濃度をあげていくことで、グッピーへの負担を少なくしてあげましょう。

グッピーの松かさ病の治療方法

松かさ病の治療は、薬浴と塩浴の併用が一般的です。

「グリーンFゴールド」という薬品が松かさ病の治療に効果があるとされています。

水草が入った水槽にも使用できるので安心ですが、治療の際は松かさ病を発症したグッピーを隔離して行ってください。

症状が進行すると治療がとても難しいとされる病気ですが、100%治らない病気というわけではありません。

適切な薬の使用と早期発見の治療で改善が見られるので、病気になったからと諦めて放置せずにしっかりと治療してあげてください。

松かさ病について検索すると、「ココア浴」というものが出てきます。

この治療方法は民間療法となっているため、効果があるという根拠もなければ科学的に証明されたわけでもありません。

効果があったという人もいれば、まったく効果がなかったという人もいて意見は様々です。

人間が飲むものを入れることになるので、病気を治すよりもリスクの方が多いためおすすめはしません。

こうした根拠のないものを試すより、病気になった魚のために作られた薬を使用するようにしましょう。

グッピーの松かさ病まとめ

  • 松かさ病は鱗が逆立ち、松ぼっくりのような姿になる病気
  • 発症した個体から他の魚に直接うつることはない
  • 初期段階であれば塩浴の効果が期待できる
  • 治療の難しい病気だが早期発見、薬浴と塩浴の併用で改善されることもある
  • 日頃からの徹底した管理で病気を防ぐことが大切

今回はグッピーの松かさ病についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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