グッピーの稚魚の成長過程と成長速度 成長が遅いのはなぜ?

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グッピーの稚魚の成長

グッピーの稚魚の成長過程を知りたい。

グッピーの子供の成長速度ってどのくらい?

グッピーの赤ちゃんがなかなか成長しない。

成長が遅いのはなぜ?

こんなグッピーの稚魚の成長に関する疑問についてご紹介いたします。

グッピーの稚魚の成長過程

グッピーの稚魚はどのような過程で大きく成長していくのでしょうか。

グッピーはメダカの仲間で胎生メダカ類です。

胎生(たいせい)というのは、メスがお腹の中で卵を孵化させ子供を産むことを言います。

グッピーは普通のメダカと違い、水草などに卵を生みつけるのではなく、メスの胎内で卵を孵化させてから子供を産むので、出産直後のグッピーの赤ちゃんはメダカなどの稚魚などに比べて、しっかりした大きさをしています。

ある程度の大きさで生まれるため丈夫で、稚魚用の人工飼料なども十分に食べられる大きさなので、生存率が高く育てやすいです。

また、グッピーは成長速度が早い魚でもあります。

それはグッピーの寿命が短いということが要因の1つでしょう。

グッピーの寿命は1~2年ほど。同じ仲間のメダカは1~5年ほどです。

寿命が短いので、グッピーの子供はすぐに大きくなって子孫を残す必要があります。

グッピーは生後2~3ヶ月で成魚になり、生後3ヶ月過ぎ辺りから繁殖が可能になります。

卵で生まれてきて、孵化からスタートする卵生の魚に比べてグッピーは稚魚で生まれてくるのでその分、早いのもうなずけます。

生まれた稚魚のオスメス選別を行わずにずっと同じ水槽で飼い続けているとあっという間に新しい稚魚が生まれて増えすぎてしまいます。

丈夫で育てやすいグッピーですが、増えすぎには注意しなくてはいけません。

グッピーには繁殖期というものが無く、年中繁殖が可能です。

グッピーの出産周期は交尾から25日ほどなので、1ヶ月に1回は新しい稚魚が生まれる計算になります。

また、グッピーのメスは体内に精子を蓄えておけるので、1回交尾した後は、交尾無しでも2~3回は出産をします。

あまり繁殖を望まない時は、稚魚が生まれて生後2ヶ月経つ頃までに、オスとメスを別々の水槽に分けて飼育した方が良いですね。

グッピーの稚魚は生後1ヶ月も経つとオスとメスの判別が可能になります。

繁殖させたい時だけ、オスとメスを同じ水槽に入れましょう。

丈夫で成長スピードが早く、繁殖も容易なグッピーは、アクアリウム初心者の方でも飼いやすい熱帯魚です。

グッピーの稚魚の成長速度

グッピーの子供はどのくらいの速度で成長していくのでしょうか。

先程ご説明した通り、グッピーは成長がとても早い熱帯魚です。

生まれてすぐの時は5mm程度の大きさだったものが、1ヶ月ほどで1.5~2cmくらいまでに成長します。

2ヶ月を超える頃には3cmほどの大きさにまで成長し、成魚の大きさとなります。

そして3ヶ月ほど経つと繁殖が可能なまでに成熟します。

グッピーの赤ちゃんの成長が遅いのはなぜか?

グッピーは成長が早いと説明しましたが、「生まれた赤ちゃんが2ヶ月経ってもなかなか大きくならない」という話も聞きます。

グッピーの稚魚の成長速度が遅くなる原因とはなんなのでしょうか。

グッピーの稚魚が早く大きく成長できるかどうかは、「水温」と「餌の量」が関係しています。

水温が低かったり、餌を与える回数が少ないと、成長速度が遅くなってしまいます。

グッピーの稚魚を早く大きく成長させたい場合は、水温や餌の回数が適正かどうか見直してみましょう。

グッピーの稚魚をしっかり成長させる方法

グッピーの稚魚をしっかりと大きく成長させるにはどうすれば良いのでしょうか。

グッピーの成長には「水温」と「餌の量」が関係しています。

これらをしっかりと管理することで、グッピーの成長を促すことができます。

まずは水温からご説明します。

魚は水温が高いほど代謝が上がり成長が促進されます。

グッピーの適正水温は22~26℃ほどです。

よって設定水温を26℃前後にすることで、グッピーの成長が促され、早く大きくなります。

水温を上げて代謝が上がっても、栄養が十分でなければ大きく成長できません。

もちろん餌を十分に与えることも重要です。

グッピーは胃が無いので食べたものを貯めておくことができません。また、食べ過ぎは消化不良を起こしてしまいます。

そのため、一度に大量に餌を与えるのでは無く、少量を回数多く与える方が、安全により多くの栄養を摂取させることができます。

与える餌の量の目安としては、与えたら5分程度で食べ終えられる量です。

与える回数は1日に3~4回。できたら6回ほど与えられるとなお良いです。

稚魚の餌やりに対して特に気をつけたいのが、餌の栄養価と食べやすさです。

栄養価の高い餌を与えることはしっかり成長するために欠かせないことです。

また稚魚の場合には口が小さいため大きな餌では食べられないことがあります。

親のグッピーと一緒に飼育していると餌の食べにくさから餌を親のグッピーに取られてしまうこともあります。

稚魚専用の餌を与えたりグッピー専用の餌を与えることで稚魚がしっかり餌を食べられるようにしてあげましょう。

このように、水温を高めに設定し、餌をしっかりと与えれば、グッピーの稚魚は早く大きく成長してくれます。

逆に、ゆっくりと成長させて寿命を伸ばしたいときには、水温を低めの設定にしましょう。

水温が高いと成長が促進されて早く大きくなりますが、それだけ早く寿命も尽きてしまうという事になります。

グッピーの稚魚が十分な大きさにまで成長したら、水温を22℃前後の低めに設定してあげると代謝が落ち成長が抑えられるので、寿命も伸びやすくなります。

また、餌を与える回数も1日2回ほどにすると良いですね。

グッピーの稚魚の成長は、水温と餌の量に左右されるので、しっかりと早く成長させたい時は、水温高めで餌の回数を多めにしましょう。

グッピーの稚魚の成長まとめ

  • グッピーは卵から孵化した稚魚の状態で産まれてくる
  • 成長は早く2ヶ月ほどで成魚の大きさになり、3ヶ月過ぎると繁殖可能となる
  • 稚魚の成長が遅い原因は低水温と栄養不足
  • 水温を高めに設定し給餌回数を増やすと早く大きく育つ

今回はグッピーの稚魚の成長過程と成長速度についてご紹介しました。皆様のグッピー飼育の参考にしていただけると幸いです。

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