マジックリーフはベタに最適!?使い方と代用となるもの

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マジックリーフとベタ

マジックリーフってなに?何の葉?

マジックリーフの使い方や効果を知りたい。

マジックリーフを入れるとpHが変わる?

マジックリーフの代用となるものはある?

こんなマジックリーフと呼ばれるものについてご紹介いたします。

マジックリーフってなに?何の葉?

ベタ飼育に用いると効果的と言われる「マジックリーフ」。

一体どのようなものなのでしょうか。

マジックリーフは東南アジアに多く生えているシクンシ科の「モモタマナ」という樹木の葉っぱです。

マジックリーフという呼び名の他に、アンブレラリーフやドクターリーフと呼ばれることもあります。

日本では沖縄や小笠原諸島に分布しています。

モモタマナの落ち葉を「マジックリーフ」と呼んで販売しているわけですが、なぜベタ飼育に最適と言われているのでしょうか。

それはマジックリーフを水に入れると「ブラックウォーター」を作ることができるからです。

このブラックウォーターがベタ飼育に様々なメリットをもたらしてくれるので、ベタを飼育している多くの方がマジックリーフを愛用しているのです。

マジックリーフの使い方と効果

ベタ飼育に最適な環境のブラックウォーターを作り出してくれるマジックリーフですが、一体どのように使えばいいのでしょう。

また、マジックリーフを使うことでどのような効果が期待できるのでしょうか。

まずは使い方からご説明します。

使い方は至って簡単です。適量のマジックリーフを水に入れればそれでOKです。

マジックリーフの成分であるタンニンなどの「腐植酸」や「フルボ酸」が水中に出てきて茶色く色づき、ブラックウォーターになります。

水槽に直接入れたり、水換え用の汲み置きの水に入れておくなどして使います。

30cm水槽ならマジックリーフ1枚~2枚くらいで十分です。それより小さな水槽や容器なら、マジックリーフを1/3か2/3程度の大きさに千切って使います。

徐々に水槽の色が茶色っぽくなってブラックウォーターになってきたら、タンニンなどの成分が出ている証拠です。

たまに色があまり出ないものがありますので、その場合は新たにマジックリーフを追加してみてください。

使っていくうちにだんだんと色が出なくなってきます。そうしたら新しいマジックリーフと交換しましょう。

注意点として、活性炭やゼオライトなどとマジックリーフを一緒に使わないでください。

マジックリーフの成分を活性炭などが吸着してしまい、ブラックウォーターにならなくなります。

濾過剤などに活性炭などを使っている場合は、マジックリーフを使っても意味がなくなってしまうので注意しましょう。

マジックリーフの基本的な使い方は以上です。

ここからは水槽の大きさ別のおすすめの使い方をご紹介します。

  • 小さな水槽:汲み置き水にマジックリーフを入れる
  • 大きな水槽:水槽と汲み置き水の両方にマジックリーフを入れる

小さな水槽の場合、水換えの頻度が高くなります。

水換え頻度が高い水槽にマジックリーフを直接入れても、成分がしっかり出る前に水を変えることになってしまうので、効果が薄れます。

なので、水換え頻度の高い小さな水槽の場合は、水換え用の汲み置き水にマジックリーフを入れておいて、しっかりブラックウォーターになった水を使う方が効果的でおすすめです。

大きな水槽の場合は、それほど頻繁に水換えをしなくても大丈夫なので、水槽に直接マジックリーフを入れます。

さらに、水換え用の汲み置き水にもマジックリーフを入れておきましょう。

水換えをするとき、同じ水質の方が魚の負担が減ります。

また、最初からブラックウォーターで水換えをすれば、普通にカルキ抜きしただけの水で水換えをする場合と違い、水槽内のマジックリーフの成分が出てブラックウォーターになるのを待つ必要がありません。

一定したブラックウォーターの濃度を保てるので、水換え頻度の低い大きな水槽の場合は、水槽と汲み置き水の両方にマジックリーフを入れておきましょう。

ちなみに、汲み置き水は濃いめのブラックウォーターにしておくといいですね。

濃いめのブラックウォーターを作る方法は次の3つ。

  • マジクリーフの枚数を増やす
  • マジックリーフを細かく千切って使う
  • エアレーションを使う

マジックリーフの枚数が多いほど濃いブラックウォーターになります。

また、同じ枚数でも、細かく千切った方が成分がより多く出ます。

この場合、お茶パックなどに細かく千切ったマジックリーフを入れて、汲み置き水の中に入れるようにするといいですね。

エアレーションを使うと水が動き、マジックリーフの成分が拡散して濃いブラックウォーターになります。

どれか1つの方法でもいいですし、組み合わせてみてもいいですね。

ここまでマジックリーフの使い方を見てきましたが、肝心のマジックリーフの効果とはどのようなものなのでしょうか。

マジックリーフの効果は次の3つ。

  • pHを下げる
  • 硬度を下げる
  • 抗菌抗ウイルス効果

マジックリーフはタンニンなどの腐植酸やフルボ酸の働きにより、水のpHを弱酸性程度まで下げます。

また、硬度も下がり軟水になります。

ベタなどの熱帯魚の多くは軟水で弱酸性な水質を好みます。

マジックリーフを使うことで、簡単に熱帯魚の好む水質を作ることができます。

また、タンニンによる抗菌・抗ウイルス作用があります。

この作用により、病気の予防はもちろん、病気の治療効果も期待できます。

病気の治療というと塩浴が一般的ですが、ブラックウォーターで塩浴すると治りが早いと感じます。

抗菌・抗ウイルス作用は病気の予防や治療だけではなく、卵のカビの防止などにも役立ちます。

マジックリーフは使い方が簡単なのに、ベタ飼育に役立つ効果がたくさんなので、気になる方はぜひ一度試してみてください。

マジックリーフとpHの関係

マジックリーフの効果の1つに「pHを下げる」というものがあります。

一体どのくらい下がるのでしょうか。また、マジックリーフをたくさん使って濃いブラックウォーターにするほど、pHは下がるのでしょうか。

結論を先に書きますと、それほど劇的には下がりません。

せいぜい0.5~1.0程度pHを下げるくらいです。

日本の水道水はほぼ中性なので、マジックリーフを使うことで「中性よりの弱酸性」くらいのpHにすることができます。

また、マジックリーフの使用枚数を増やしたりして、濃いブラックウォーターにすればするほどpHが下がるのかというと、そうではありません。

薄いブラックウォーターと濃いブラックウォーターを比較しても、pHに大きな差は出ないので、ブラックウォーターの濃さとpHを下げる効果は比例しないと言えます。

pHを下げるという効果だけで見れば、マジックリーフよりもpH降下剤の方が優れています。

では、マジックリーフの利点はというと、「pHをある程度下げて一定に保ってくれる」という点と、「ブラックウォーターの濃さと抗菌・抗ウイルス効果が比例する」という点です。

マジックリーフをいくら入れても極端にpHが落ちすぎることはありません。

ある程度pHを下げた後は一定に保ってくれます。

なので、マジックリーフを入れっぱなしにしたり、枚数を入れすぎてしまってブラックウォーターが濃くなってしまったとしても、pHが極端に下がって(酸性になって)ベタが死んでしまうという心配はまずありません。

(枚数を入れすぎてベタが泳ぐスペースが無くなったり、多すぎる葉っぱに挟まってしまうなどの危険性はあるでしょうから、枚数はほどほどに)

逆に、ブラックウォーターの濃さと抗菌・抗ウイルス作用は比例します。

病気の予防や治療などをしたい場合は、マジックリーフの枚数を増やすなどして濃いブラックウォーターにすれば、pHはあまり変わらないまま抗菌・抗ウイルス作用が高まります。

マジックリーフを入れっぱなしにしたり多く入れすぎたりしても、pHを下げすぎる心配がないので、安心して使えますね。

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マジックリーフの代用となるもの

マジックリーフの他にブラックウォーターを作り出せるものはないのでしょうか。

実は、マジックリーフ以外にもブラックウォーターを作り出せるものがあります。

マジックリーフの代用として次のようなものがあります。

  • 流木(アク抜きしてないもの)
  • ヤシャブシの実
  • ピートモス

これらでもブラックウォーターが作れます。

流木はアク抜きしていないものを使います。

通常、流木はアク抜きして使うものですが、実はこの「アク」がタンニンなどの腐植酸なのです。

なので、アク抜きしていない流木を使うようにしましょう。

流木の場合、大きさにもよりますが、2週間~4週間程度で色が出なくなります。

色が出なくなったら新しい流木と交換しましょう。

ヤシャブシの実などのハンノキの仲間の実でもブラックウォーターができます。

ヤシャブシの実を水洗いするか、一旦煮沸消毒してから使います。

野生のヤシャブシの実を採取して使う場合は、一度煮沸消毒したほうが安心です。

ヤシャブシの実の使い方はマジックリーフと同じです。

そのまま水槽に入れるか、汲み置き水の中に入れます。色が出なくなったら新しいものに交換しましょう。

ブラックウォーターを作る代用的な素材に「ピートモス」があります。

ピートモスは、ミズゴケ類などの植物が堆積し腐植化した泥炭(ピート)から作られたものです。

ピートモスは園芸用のものがあり安価ですが、石灰が混ぜられていることがあるので、少し割高ですがアクアリウム用のピートモスを使うことをおすすめします。

ピートモスは目の細かいネットなどに入れて使います。そのまま水槽や汲み置き水の中に入れてもいいですし、濾過フィルターの中に入れてもいいでしょう。

ピートモスの注意点としては、成分が出過ぎてpHが酸性に傾きすぎることがある点です。

ピートモスを使う際には、pHを測定しながら使用するようにしましょう。

このほかに、「ブラックウォーター添加剤」というものもあります。

「テトラ ブラックウォーター」や「アズー ダブルブラックウォーター」が有名ですね。

テトラ ブラックウォーターは天然ピートを原料に作られていて、10リットルに5ミリリットルの割合で添加して使用します。

アズー ダブルブラックウォーターは天然の腐植酸エキスを極めて濃く含む商品で、10リットルあたり1ミリリットル添加すればOKです。

すぐにブラックウォーターを使いたい! という場合には、ブラックウォーター添加剤を使うと手軽にすぐ作れます。

マジックリーフが手に入らない場合などは、これらを代用に使ってブラックウォーターを作ってみてください。

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マジックリーフについてまとめ

  • マジックリーフはモモタマナの葉っぱのこと
  • マジックリーフを直接水槽に入れるか汲み置き水に入れて使う
  • pHと硬度を下げる効果と抗菌抗ウイルス作用がある
  • マジックリーフはpHを下げすぎることが無いので使いやすい
  • マジックリーフの代用として流木やヤシャブシの実、ピートモス、ブラックウォーター添加剤などがある

今回はベタ飼育に良いと言われるマジックリーフについてご紹介しました。皆様のアクアライフの参考にしていただけると幸いです。

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