ネオンテトラの寿命は何年?
カージナルテトラとネオンテトラの寿命はどちらが長い?
ネオンテトラの寿命を出来るだけ伸ばす方法は?
こんなネオンテトラの寿命に関する疑問についてご紹介いたします。
ネオンテトラの寿命は何年?
鮮やかな体色と飼育のしやすさで人気のネオンテトラですが、寿命はどのくらいなのでしょうか?
小型のカラシン科であるネオンテトラの平均的な寿命は約2年ほどと言われています。
やはり体が小さいため、平均的な寿命は短めです。
ネオンテオトラは約4ヶ月から半年ほどで成魚の大きさまで成長します。成魚のサイズは3cm〜4cmほどです。
そのため、ショップで売られているネオンテトラの大きさが成魚サイズの場合には、少なくとも生後4ヶ月以上は経過していると判断できます。
このような成魚サイズの個体を購入したとすると、すでに4ヶ月以上経過している計算になるので、単純に平均寿命から引くと残り1年8ヶ月から1年半程度しか生きません。
そのため、少しでも長くネオンテトラを育てたいという場合には、2cm程度の幼魚サイズを購入した方が良いでしょう。
平均寿命が2年というのは短いと感じますが、見方を変えると、あまり寿命が長過ぎず世代交代を迎えるので、繁殖させても飼育数の調節がしやすいとも言えます。
このように、ネオンテトラは小型のため寿命が2年程度しかありませんが、入手や飼育が容易なので、熱帯魚飼育の基本を学ぶのに適した魚です。
さらに出来ることなら繁殖にも挑戦してみると良いかもしれません。
カージナルテトラとネオンテトラの寿命はどちらが長い?
ネオンテトラと同じカラシン科に属し、見た目もそっくりな熱帯魚にカージナルテトラという種類がいます。
このカージナルテトラとネオンテトラを比べた場合、どちらの方が寿命が長いのでしょうか?
ネオンテトラよりもカージナルテトラの方が若干体が大きいため、体の大きさに比例して寿命もカージナルテトラの方が長めです。
その平均寿命は2年〜3年と言われています。
ネオンテトラの成魚サイズは3cm〜4cmほどですが、カージナルテトラは少し大きめの4cm〜5cm程度まで成長します。
同じ種類の魚でも、体が大きい種類の方が一般的に長生きです。
そのため、ネオンテトラよりも一回り大きなカージナルテトラの方が、若干長生きな傾向にあります。
しかしこれはあくまで平均寿命なので、飼育方法によってはもっと長生きさせることも可能です。
長生きな個体では、ネオンテトラは5年以上、カージナルテトラは7年〜8年程度生きた例もありますので、出来るだけ長生きさせたいですね。
ネオンテトラの寿命を出来るだけ伸ばす方法
小型で寿命が短いと言われるネオンテトラですが、稀に5年くらい生きる個体もいます。
では、どうしたらネオンテトラを長生きさせることが出来るのでしょうか?
ネオンテトラの寿命を出来るだけ伸ばす方法には次のようなものがあります。
- 水質を適切に管理する
- 餌を与えすぎない
- 過密飼育を避ける
- 水温を適切に管理する
ネオンテトラが長生きできない原因の1つに、「水質管理不足」が挙げられます。
水質管理不足による水質悪化は、ネオンテトラが体調を崩す元凶です。
水質悪化のストレスで免疫力が落ちますし、カラムナリス菌やエロモナス菌といった細菌が爆発的に増え、これらの細菌に感染しやすくなります。
このような環境ではすぐに病気になってしまい、長生きできません。
適切に水質を管理することがネオンテトラの寿命を伸ばす事につながります。
水質は水換えとフィルターで管理します。
適切な頻度で水換えを行い、水槽サイズに見合った濾過力のあるフィルターをつけましょう。
長生きさせるには餌の与え方にも注意が必要です。
パクパクと可愛らしく餌を食べる姿を見ていると、いくらでも与えたくなってしまいます。
しかし、餌の与えすぎは消化不良や便秘の原因になります。
また、餌をたくさん食べると代謝が高まり成長が促進されるので、より早く大きくなります。
しかし、その反面より早く寿命が尽きてしまう要因にも繋がります。
成魚サイズのネオンテトラには1日一回の給餌にして、餌の量を抑えめに調節すると良いでしょう。
過密飼育は水質悪化や酸欠の原因となります。
ネオンテトラのような小型の熱帯魚は、水1リットルに対して1匹が適切な匹数だと言われています。
例えば、一般的な30cm規格水槽の場合、水量は13リットルほどです。
そのため、ネオンテトラをこの水槽に導入するなら、13匹までが適切な匹数となります。
もし過密飼育気味になっているのなら、より大きな水槽に移し替えるか、より濾過力の高いフィルターに交換する、もしくは水換え頻度を高めるなどの方法をとって、水質悪化や酸欠を防ぐようにしましょう。
もう一点、ネオンテトラの寿命を伸ばす上で水質と同じくらい重要なのが水温管理です。
1日の水温変化が大きいと、ネオンテトラの体への負担が大きく、ショックを起こしてしまいます。
水温の急変によるショック症状は治療方法がない上に、急死の原因になります。
よってネオンテトラなどの熱帯魚を健康に飼育するには、一年中水温を一定に保つことが重要なんです。
水温管理に欠かせないのがヒーターや冷却ファンです。
冬場、水温が下がる時期にはヒーターを、夏場の温度上昇には冷却ファンを付けるなどして、水温の急変を防ぐようにしましょう。
また、ネオンテトラなどの魚は、水温が高いほど代謝が上がり成長が促進されます。
そのため、水温を一定に保つにしても、28℃〜30℃といった高水温にするのは、寿命を伸ばす目的の時には避けた方が良いです。
逆に、水温を20℃と極端に低水温にするのも問題があります。
確かに水温が低い方が代謝が下がり寿命が伸びる傾向にありますが、20℃前後まで水温を下げてしまうと白点病発症のリスクが高まります。
高すぎず低すぎず、ネオンテトラの最適水温である25℃前後を保つのが最も理想的です。
以上のように、ネオンテトラが健康に過ごせる環境を作ることが、寿命を伸ばすことにつながります。
ネオンテトラの寿命まとめ
- ネオンテトラの寿命は平均で2年ほど
- カージナルテトラの方がネオンテトラより寿命が長い
- ネオンテトラでも5年以上生きる個体もいる
- 適した飼育環境を整えてあげることで寿命が伸びる
今回はネオンテトラの寿命に関する疑問についてご紹介しました。皆様のネオンテトラ飼育の参考にしていただけると幸いです。