ミナミヌマエビの稚エビが育たない!?上手な育て方と最適な飼育環境

2022年12月5日

ミナミヌマエビの稚エビの育て方

ミナミヌマエビの稚エビの育て方とは?

ミナミヌマエビの稚エビに最適な飼育環境とは?

ミナミヌマエビの稚エビは隔離して育てる?

ミナミヌマエビの稚エビが育たない?死んでしまう原因は?

ミナミヌマエビの稚エビを放置で育てるには?

こんなミナミヌマエビの稚エビの育て方・飼育に関する疑問についてご紹介いたします。

ミナミヌマエビの稚エビの育て方

ミナミヌマエビの稚エビの育て方といっても特別なものを用意したり、特別な飼育方法を取り入れるわけではありません。

ただ、親エビが元気に育つ環境があれば、稚エビも元気に育つことができます。

よって今一度ミナミヌマエビの育て方の大事なポイントをおさらいしてみましょう。

水温を一定に保つ

水温が低過ぎるとミナミヌマエビの活性が下がり、餌食いが悪くなるので稚エビの成長も遅れてしまいます。

また水温が低過ぎるとミナミヌマエビの餌となる微生物の活性も下がるため、餌不足にもなりやすい傾向にあります。

そのような問題が起きないように水温管理には気をつけたいものです。

ミナミヌマエビの飼育や繁殖では水温を20℃以上に保つことが理想とされています。

水槽用ヒーターを使用し、水温を維持しながら水温計で日々の確認をするような習慣をつけましょう。

また夏には高水温対策も必要となってきます。

ミナミヌマエビは魚類に比べて高水温に弱い面を持っています。

水温が上がり過ぎないように冷却ファンなどをうまく利用して水温管理を行う必要があります。

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大きな水質変化が起きないようにする

水換えなどによって大きな水温変化が起きないようにすることも大切です。

水道水にカルキ抜きを入れたものを水換え用の水として使用する人は多いはずです。

しかし、水道水は季節によって水温が変化するため一年中理想的な水温を保っているわけではありません。

水換えに使用する前には水換え用の水の水温もチェックして急激な水温変化が起きないようにしましょう。

水温と同じように水質が良好で安定していることも必要です。

いくら水温を安定させるためと言っても全く水換えをせずに放置していると水質は徐々に悪化していってしまいます。

長い間水換えをせずに水槽が汚れたら一気に水換えをするような管理は水質が大きく変化するためお勧めできない水換え方法です。

水換えは水槽が汚れたら行うのではなく、水槽が汚れる前にこまめに行うことで良好な環境を維持することが目的です。

稚エビの餌が豊富にある環境を作る

餌が豊富にあることもミナミヌマエビが元気に育つために必要な条件の一つです。

ミナミヌマエビの餌が豊富にあること=人工フードを頻繁にたくさん入れるということではありません。

人工フードはヌマエビの栄養バランスを考え作られていますので、与えることによって多くのメリットを得られます。

しかし過剰に与えると食べ残しによって水質を悪化させてしまうデメリットもあります。

よって闇雲にたくさん入れればいいというわけでもありません。

ミナミヌマエビの稚エビの理想的な餌やりとしては人工フードをメインとして、不足分を補う形で植物プランクトンや動物プランクトンなどの微生物がいることです。

稚エビの餌には光合成細菌PSBやゾウリムシなどを与えてあげると良いでしょう。

餌の栄養バランスも考える

稚エビは親エビ以上に頻繁に脱皮を繰り返して大きくなっていきますので、脱皮に必要なカルシウムもしっかり補わなければなりません。

自然界では多くの種類のプランクトンなどがいるため自然と必要な栄養素を補うことができますが、水槽の中でもそのような栄養素が不足気味となります。

特に屋外ビオトープに比べて室内水槽では微生物の発生量が極端に少なくなります。

よって足りない栄養素を補う意味でも微生物の投入と並行して人工フードを与えると良いでしょう。

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ミナミヌマエビの稚エビに最適な飼育環境

ミナミヌマエビの稚エビにとって最適な飼育環境とは

  • 大きな容器で水量が多く、水温や水質が安定しやすい環境
  • 生体数が少なく、過密飼育になっていない環境
  • 水草や流木などが多めにレイアウトされており、隠れ家が多く、微生物なども繁殖しやすい環境
  • 太陽の光が適度にあたり植物の光合成が盛んに行われる環境

このような条件が挙げられます。

大きな容器は水温や水質が安定しやすいため、稚エビにとって最適な環境を維持しやすいといえます。

ただ、漠然と大きな容器と言われてもどのくらいを大きな容器と言うかは人それぞれの感覚に左右されてしまうものでもあります。

また容器の大きさはそこに入れる生体の数とも関係性があります。

よって次の項目の整体数が少なく、過密飼育になっていない環境という考え方とも関係があります。

例えば60cm水槽であれば室内飼育では大きな容器と言えます。

しかし、極端な話そこにミナミヌマエビを1000匹飼育していれば最適な環境とは言えません。

逆にミナミヌマエビ10匹程度なら最適な環境と言えます。

飼育容器と生体数のバランスを考えて過密飼育にならないようにしましょう。

ミナミヌマエビの飼育において飼育環境をミナミヌマエビの好む環境に近づけるという考え方も大切です。

ミナミヌマエビの好む環境とはまさしく水草や流木などが豊富にある環境です。

水草や流木などが豊富にあるとミナミヌマエビの稚エビの隠れ家ができるため稚エビが安心して暮らせるようになります。

また水草や流木に自然と付着する植物プランクトンなどが稚エビの餌にもなります。

さらに水草が光合成を行うことにより硝酸塩などが吸収されるため、ミナミヌマエビにとって理想的な水質が維持されやすくなります。

さらに水草から放出される酸素が水中の溶存酸素量を高めてくれるため、ミナミヌマエビの活性が高まることにも繋がります。

最後の太陽の光が適度にあたり植物の光合成が盛んに行われる環境も必須です。

いくら水草などを入れていても太陽の光が当たらないような暗い環境では水草は光合成を行えません。

また植物プランクトンなども繁殖しないため餌も不足気味となってしまいます。

屋外飼育であればそのような問題は解決しやすいですが、室内水槽では太陽の光を当てることが難しくなります。

よって水槽用照明の設置が必要となります。

水槽用照明は水草の成長を助けるほか、ミナミヌマエビなどの生体の生活リズムを整える働きもあります。

どのような生物でも朝と夜のサイクルがしっかりしていないと体調を崩す原因となってしまいます。

水槽用照明を設置し、規則正しい点灯をするためにはプログラムタイマーを併用するといいですね。

プログラムタイマーは自動で電源のオンオフを制御してくれるアイテムですので、毎日規則正しい照明の点灯を制御してくれます。

ミナミヌマエビの稚エビは隔離して育てる?

ミナミヌマエビの稚エビはメダカや熱帯魚など他の魚などに食べられてしまうことがあります。

よって「捕食されることから守る」という観点からすれば、隔離飼育は理想です。

しかし、稚エビ飼育に理想的な環境を維持するという観点からすると隔離飼育はあまりおすすめできません。

メダカの稚魚などは親メダカと一緒に飼育していると食べられてしまうことが多いため、隔離飼育が一般的になっていますが、ミナミヌマエビの場合には親のミナミヌマエビに食べられてしまうことはありません。

よってメダカや熱帯魚などがいない水槽であれば隔離の必要はありません。

またメダカや熱帯魚などがいる水槽でも稚エビの隠れ家をしっかり作ってあげることで稚エビが食べられてしまうことを避けることができます。

なぜそこまでして隔離をせずに育てた方が良いのか?

それは隔離飼育では稚エビの飼育に理想的な環境を維持することが難しいからです。

その理由は

  • 新規立ち上げ水槽はミナミヌマエビの飼育に不向きである
  • 隔離飼育では微生物などの餌が不足しやすい
  • 隔離飼育では容器が小さく水質や水温の変化が大きくなりやすい

などが挙げられます。

新規に立ち上げたばかりの水槽は濾過バクテリアが少ないため、アンモニアや亜硝酸などミナミヌマエビにとって有害な物質が蓄積しやすい傾向にあります。

さらに稚エビは親エビよりもそのような物質に敏感に反応してしまうため、立ち上げたばかりの水槽はやはりおすすめできません。

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隔離飼育となると水草やソイルなどをいれずに稚エビだけの単独飼育をしてしまう人も多いと思います。

そのような環境は確かに捕食されると言ったリスクは回避できますが、水草やソイルなども全く入れていない隔離容器では稚エビの餌となる微生物の繁殖もほとんどありません。

よって稚エビの餌が不足気味になってしまうデメリットがあります。

隔離飼育となりと基本的には本水槽より小さい容器で行う人が多いはずです。

小さな容器は管理しやすいメリットがある反面、水質や水温が不安定になりやすいデメリットがあります。

このような理由からミナミヌマエビの稚エビの隔離飼育はあまりお勧めできないのです。

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ミナミヌマエビの稚エビが育たない・死んでしまう原因

ミナミヌマエビの稚エビにとって最適な育て方で最適な環境を維持しているにも関わらず、それでも稚エビがなかなか育たない事やポツポツと死んでしまうこともあります。

その理由として過密飼育と血統の問題が挙げられます。

いくら稚エビにとって最適な環境を維持していてもミナミヌマエビの過密飼育(繁殖のし過ぎ)は稚エビが上手く育たない原因となってしまいます。

過密飼育になると餌の取り合いが起こり、どうしても体の大きな親エビや強い稚エビが餌を食べてしまうことが多くなります。

そうなると小さな稚エビほど餌にありつけずに餌不足が起こってしまいます。

その問題を解決しようと餌を入れ過ぎれば、今度は水質の悪化により弱い稚エビから死んでしまうような問題も起こります。

これを自然の淘汰として考える考え方もありますが、ミナミヌマエビを増やしたいのであれば適正な飼育数を把握して新しい水槽を立ち上げるようにすると良いでしょう。

もう一つの血統の問題とは大きくなりにくい血統を持ったミナミヌマエビであったり、水槽内で累代繁殖を繰り返していたりするとそのような問題が起こりやすくなります。

そのような時には新しいミナミヌマエビを迎え入れて新しい血統を取り入れる事で解決することもあります。

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ミナミヌマエビの稚エビを放置で育てるには?

ここまで読み進めていただいた方の感想としてはミナミヌマエビの稚エビの飼育にはそれなりの環境を整えたり、日々の水換えや餌やりなど世話も必要なことがご理解頂けたはずです。

そんなミナミヌマエビの稚エビは放置してしまうと死んでしまうのか?

放置して育てることはできないのか?

そんな疑問も出てくるかもしれません。

もちろんミナミヌマエビの稚エビを放置して育てる方法もあります。

その方法とは屋外ビオトープにより自然繁殖です。

私たち飼育者が行なっている環境の維持や日頃の世話というものは自然界では誰も行なっておりません。

逆にいうと室内飼育で自然界の環境を維持するために私たちが世話をしているとも言えます。

よって屋外ビオトープで自然の環境を作り上げてしまえば後はある程度放置でも稚エビは育ってくれるのです。

逆に室内水槽での放置飼育というのは難しいと言えます。

室内水槽で環境を整えてあげるとある程度放置していても稚エビが急に増えることがあります。

しかしそのような放置飼育は長くは続けられません。

その理由として屋外飼育のような自然の力の恩恵がないからです。

ミナミヌマエビが増えれば、水質が悪化しやすくなりますし、餌も不足しやすくなります。

屋外飼育であればそのような問題を自然の力である程度解決することができます。

しかし、室内飼育では飼育者が世話をしてあげなければなりません。

よって室内飼育では短期間の放置飼育は可能ですが、長期間の放置飼育はリスクがあるというのが正しい答えかもしれません。

ミナミヌマエビの稚エビの育て方まとめ

  • ミナミヌマエビの稚エビを元気に育てるために特別な事は必要なく、ミナミヌマエビがら元気に育つ環境を維持する事が大切
  • 水温と水質を安定させる事はミナミヌマエビの稚エビを元気に育てるために一番大切な事
  • 餌不足を懸念して人工フードを沢山入れ過ぎるのは良くないので、植物プランクトンなどを上手く併用すると良い
  • ミナミヌマエビの飼育に最適な環境は過密飼育にならないような環境を維持すること
  • 過密飼育は餌の取り合いにもなり、弱い稚エビはなかなか成長できない事もある
  • ミナミヌマエビの稚エビの隔離飼育には多くのデメリットが隠れているため、出来れば隔離せずに育てられる環境を整える方が良い
  • ミナミヌマエビの稚エビを放置して育てるには屋外ビオトープのような環境が一番理想的な環境

今回はミナミヌマエビの稚エビの育て方についてご紹介しました。皆様のミナミヌマエビの稚エビ飼育の参考にして頂けると幸いです。

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